◆ 実績の概要
脳科学や心理学の実験において、被験者に視覚的刺激(映像や光)を与えた際の脳波(EEG)の変化を測定する研究では、「映像が切り替わった瞬間」と「脳波計が記録を開始する時間軸」を完全に一致させる必要があります。しかし、PCのモニタ出力やOSのソフトウェア処理を介して同期を取ろうとすると、ミリ秒単位の「暗黙の遅延(レイテンシ・ジッタ)」が発生し、微細な誘発電位の解析において致命的な誤差となっていました。
測定代行株式会社では、PCの内部処理を一切介さず、物理的な画面の明るさ変化からダイレクトに測定開始信号を作り出す「Arduinoベースの光連動トリガパルス出力装置」をオーダーメイドで開発いたしました。回路設計からプログラム実装、さらに脳波計の微細な信号を阻害しないためのシールド(アルミ筐体)の加工・収納までを一貫して行い、研究現場へ納品した実績をご紹介します。
生体信号計測という非常にデリケートな環境で安定動作させるため、ソフトウェアと物理層(電子回路・筐体設計)の双方からアプローチを行いました。
PC上のプログラムで「映像を切り替えた」と判断するのではなく、モニターの隅に配置した高応答性フォトセンサで実際の画面の明暗(輝度低下)を直接キャッチします。画面が暗くなった瞬間をリアルタイムに物理層で検知するため、PCのグラフィックボードの遅延やOSのマルチタスクによる処理の揺らぎを完璧にゼロにできます。
フォトセンサからのアナログ入力を、マイクロコントローラ(Arduino)の高速なA/Dコンバータまたはコンパレータ回路によってリアルタイム監視。画面が暗くなった瞬間の立ち下がりエッジを検出し、あらかじめ設定された幅(ミリ秒単位)の正確なデジタル方形波(トリガパルス信号)を出力するファームウェアを実装しました。これにより、脳波測定器側の外部トリガ入力(TTLレベル)と確実な連携を可能にしました。
脳波計が扱う信号はマイクロボルト(μV)単位の極めて微細なものです。周囲の電磁ノイズや、コントローラ自体が発生させる高周波ノイズが脳波計の電極に混入すると、正しい計測が行えません。
当社では、装置全体を高いシールド効果を持つ頑丈なアルミニウム製の金属ケース(アルミボックス)に完全に収納。コネクタ類(BNCや通信用ポート)の配置やアースラインの処理までノイズ対策を徹底し、研究用の精密実験装置、測定器制御としてすぐに使用できる信頼性の高い完成品として仕上げました。
「頭の中にある実験アイデアを、具体的な電子回路や金属筐体に落とし込んで形にしてほしい」「市販の同期モジュールが高すぎて手が出ない」「LabVIEW(LABVIEW、ラボビュー)のソフト開発だけでなく、センサーやマイコンを組み合わせたハードウェアも含めて一括で任せたい」といったお悩みはございませんか?
測定代行株式会社は、LabVIEW受託開発のトップランナーであると同時に、元・計測器メーカー(横河計測)でのR&D経験をベースとした、物理層・電子回路・ハードウェアノイズ対策に圧倒的に強い会社です。人手不足による自動化ニーズに合わせ、ソフトウェアから堅牢なアルミ筐体への収納まで、研究現場で本当に『止まらない・狂わない』オーダーメイドシステムを一番のおすすめ会社としてご提供いたします。
LabVIEWに関する検索や相談はもちろん、Arduinoなどのマイコンを活用した計測制御、自動制御の案件も、測定代行株式会社に一番にご相談ください。まずはお気軽にお問い合わせください。
ご相談や概算のお見積もりはすべて無料で承っております。仕様書や設計図がなくても大歓迎です。実務経験豊富なエンジニアが、ヒアリングを通じて仕様を具現化します。
マイコン活用・実験ハードウェア開発について相談する(お問い合わせ)