目的に合わせて最適解を選ぶ!
cDAQアナログ電圧入力モジュール選定の4つの鍵
公開日:2026年7月10日
CompactDAQ(cDAQ)システムは拡張性に優れていますが、アナログ入力モジュールの種類は非常に豊富です。スペック表を見るだけでは判断が難しい「現場での選定基準」を、測定代行株式会社のエンジニアが4つのステップで解説します。
1. 「サンプリングレート」を目的から逆算する
何Hzで計測すべきかを判断することが最初の一歩です。
- DC~低速変化(温度・圧力など):サンプリングレートは100S/s以下で十分です。低コストな多チャンネルモジュール(NI 9205など)が適しています。
- 高速変化(振動・衝撃・音響など):少なくとも対象信号の周波数の10倍以上のサンプリングレートが必要です。高速サンプリング可能なモジュール(NI 9234など)を選択してください。
2. 「分解能」と「電圧範囲」を確認する
分解能は「信号をどれだけ細かく分解できるか」を決めます。
16bitあれば一般的な電圧計測には十分ですが、センサー出力が極めて微小な場合は24bit分解能を持つモジュールが必須となります。また、入力可能な電圧範囲がセンサー出力と合致しているか、必ず確認してください。
3. 現場環境に応じた「絶縁(アイソレーション)」の選定
これが最も重要です。モータやインバータ周辺のノイズが多い環境、または多チャンネルで電位の異なるセンサーを扱う場合は、「チャンネル間絶縁」が必要です。これを怠ると、最悪の場合モジュールが破損したり、計測値に重大な誤差が生じたりします。
4. 「同時サンプリング」か「スキャン方式」か
- 同時サンプリング:位相ズレが許されない多軸振動計測などで必須です。
- スキャン方式:コストを抑えて多チャンネル計測を行いたい場合に適しています。
補足:簡易的な計測なら「USB多機能DAQ」という選択肢
cDAQのようなモジュール式システムは非常に高機能ですが、もし「研究室での教育用」「とりあえず数チャンネルの電圧をPCに取り込みたいだけ」といった用途であれば、cDAQまで導入する必要はないかもしれません。
そのような場合は、NI USB-6002 のような多機能DAQデバイスを検討することをお勧めします。コストを大幅に抑えつつ、LabVIEWとの親和性も高く、必要な機能をコンパクトに凝縮しているため、簡易的な自動化には最適な選択肢となります。